ラベルを定義する

概要

高品質のトレーニングデータを作成するには、クリーンでよく考えられたラベルが必要です。

AnnoStationは以下の2種類のラベルをサポートしています。

タイプ

説明

セグメンテーション

セグメンテーションは通常オブジェクトの形状を正確に検出できるモデルを訓練する場合に使用されます。画像の各ピクセルに対してそのピクセルがあらわすオブジェクトのクラスを定義します。

ベクター

ベクターは、画像内の特定の物体を検出するためによく使われます。オブジェクトの形状の輪郭をそのオブジェクトがあらわすクラスを用いて定義します。

AnnoStation は以下のタイプのベクトルオブジェクトをサポートしています:

  • Point(点)

  • Bounding Box(矩形)

  • Polygon(多角形)

  • Path(直線)

ベクターラベルの場合は、カスタム属性を定義して分類を追加することもできます。

新しいラベルを作成する

  1. Annotation Labelsタブに移動します。

  2. Add labelをクリックします。

  3. 名前を入力し、色を選択します。

  4. ラベルが Segmentationまたは Vectorのどちらかを選択します。

    • ベクターラベルの場合は、カスタム属性を定義できます。

  5. Create Labelを選択します。

カスタム属性

アノテーションされたオブジェクトを分類したい場合に強力な方法がカスタム属性です。 AnnoStationは以下のタイプのカスタム属性をサポートしています。

カスタム属性を使用しないと、認識させたいオブジェクトの種類ごとにラベルを定義する必要があります。

たとえば、「車」と「トラック」を分けてモデルに認識させたい場合、ラベルをそれぞれ作成します。一方、「車」を種類ごと、たとえば「軽」「セダン」「スポーツカー」に分類したい場合、それぞれにラベルを作成するとアノテーターは都度ラベルを選択する必要があります。

「車」に対して「種類」という属性を付与すると、画像の中から車をラベル付けするという行為と、その車の種類を分類するという行為を分けられるため、作業効率は格段に改善します。

タイプ

説明

テキスト

  • 自由テキストを入力します

ラジオボタン

  • 既定の値の中から選択します

  • 一つの値だけ選択できます

  • オプションとして「その他」を許可すると、自由テキストを入力します

チェックボックス

  • 既定の値の中から選択します

  • 複数の値を選択できます

  • オプションとして「その他」を許可すると、自由テキストを入力します

ドロップダウン

  • 既定の値の中から選択します

  • 一つの値だけ選択できます

  • オプションとして「その他」を許可すると、自由テキストを入力します

カスタム属性を追加するには

  1. ベクターラベルに対して、Add attributeを選択します。

  2. 属性の名前を入力し、タイプを選択します。

  3. (テキスト以外のタイプの場合)値のオプションを追加します。

  4. 「Other」をオプションとして含めるかどうかを定義します。

  5. Add attributeボタンをクリックすると、追加の属性を定義できます。

ラベルの変更

ラベルの定義を変更するとラベルに関連付けられている既存のアノテーションに影響を与えるため、十分注意して行ってください。

ラベルを変更するには、変更したいラベルの右側にある鉛筆アイコンを選択します。

ラベルを変更すると、以下の影響があります。

  • 名前や色を変更すると、既存のアノテーションが更新されます。

  • 属性やオプションを削除すると、既存の属性や値が削除されます。

  • 属性のタイプを変更すると、既存の値を保存できない場合、既存の値が削除されることがあります。

ラベルの削除

ラベルの定義を削除するとラベルに関連付けられている既存のアノテーションはすべて削除され、元に戻すことはできないため、十分注意して行ってください。

ラベルを削除するには、削除したいラベルの右側にあるゴミ箱アイコンを選択します。

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